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【小説】新旧娘。バトルロワイヤル

1 :名無し募集中。。。:2007/01/10(水) 23:15:52.22 0
先日スレが立っていた
モー娘。でバトルロワイアルやらせたら誰が残るの?
http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1164721618/
のスレをきっかけに書いてみた小説です

登場人物は2007年1月現在、娘本体に所属(と所属予定)の1〜8期の全娘です

主人公視点が切り替わっていくザッピング小説ですので
読みにくいところがあるかと思いますが読んで頂ければ幸いです


2 :.名無し募集中。。。:2007/01/10(水) 23:17:35.23 0
■ 市井 phase ■
相変わらずの関西弁と粘つくような視線で私は不快でいっぱいだった。
それにもかかわらず、
「やらないのか?」
と聞かれて「やります!」と飛びつきたい自分が情けない。

いつからか毎日は借金の催促に追い込まれる生活。
夫はすでに精神的に追い込まれて先に潰れてしまった。

世間は私を転落人生などというが自分にはそんなつもりはない。
自分なりに決断してきた結果だ。
でも他人に転落と言われないよにと生活に虚勢をはった結果が今の生活だ。
実際のところは毎日追い込まれて精神的に苦しい。

そんな私を心を見透かしたようにこの男は私にある提案を持ってきた。
ある島であの映画のようなバトルロワイヤルをやれという。

3 :名無し募集中。。。:2007/01/10(水) 23:17:42.36 0
久しぶりにバトロワ小説かw
超楽しみ

4 :名無し募集中。。。:2007/01/10(水) 23:18:38.56 0
期待age

5 :.名無し募集中。。。:2007/01/10(水) 23:18:43.51 0
武器も用意しておくしうまく生き残れば罪に問われないように
証拠隠滅もアリバイ工作もすべてしておく、
そしてこの男が殺したい相手がいてそいつらも島に送り込んでおくから
その島にいる者を殺して生き残れ。
1人殺す毎に賞金を与えるから5人ほど殺せば借金はなくなるという。

そんな馬鹿げた話があるかと言いたいところだが
乗らずにどうやって借金を返すのだと言われれば返す言葉がない。
実際乗らないわけにはいかないところまで追い込まれていることを
この男は知っていてこの話を持ってきている、
というよりわざわざ追い込んでから持ってきている気がする。

「こんなチャンスはもうないで。」
またこいつの手の上で踊らされるのかと思うと吐き気がする。
他人に扱き使われることの屈辱をまた味わうのか…。

でも仕方がない。もう2度と失敗はしない。
相手が誰なのかは知らないがやり遂げてそして必ず生き残って帰ってきてやる。
「わかりました、やります。」

6 :名無し募集中。。。:2007/01/10(水) 23:20:26.85 0
連投したらバイバイさるさんとかあるから気をつけろよ

7 :.名無し募集中。。。:2007/01/10(水) 23:20:30.93 0
■ つんく phase ■
「あとは残りのメンバーをどうやって集めるかやな。
市井もやることになったし、石黒と紺野もうまくスケジュール組めば確保できるやろ。
問題は福田やな。あいつは何を餌にしても乗ってこんやろうしどうしたもんかな。」
今回のバトルロワイアルを行う集まったスタッフに問いかける。

「権利契約の処理のために来るように指示したらどうだろう?」
いくつかの意見が出てくるがただ来ればいいというわけではない。
確実に確保しながら残されてる家族に数日間疑われないようにしなければならない。
特に福田の扱いは厄介だ。

「和田さんに騙させますか?」
「いや今回の件お偉いさんからここにいる関係者以外には話すな言われとる。
そうやな、福田だけ不参加にするわけにもいかんし仕方ない、
拉致して監禁しておいて現場に送り込むか。」

8 :.名無し募集中。。。:2007/01/10(水) 23:21:12.18 0
実際のところ彼らの意見など最初から聞く気などないが
上からあれをやれこれをやれと命令するだけでは
なかなか人は言うことを聞かない。
相談して彼らの意見を聞いているようにしながら
指示を出してやらせる方がいい。

それにしてもお偉いさんのわがままには勘弁してほしいもんや。
こんなふざけた真似をしてたらまともな死に方せんぞ…
事務所に対してもどう誤魔化すかを考えなあかんし…

心の中でぼやくだけというのが、自分の立場を表しとるわ。
まぁどうせやるなら楽しんでやることにしよか。

9 :.名無し募集中。。。:2007/01/10(水) 23:28:01.61 0
■ 石黒 phase ■
「…痛っ!」
首に電気が走ったような痛みが走った。
思わず手を首に持っていって何か固い者を触ったところでようやく意識が目覚めた。
「ん?ここどこよ?」
軽く身体を伸ばしながら周囲は明らかにいつもと違う感じがした。

何か冷たく固い感触があるところに寝ていることに気がつき
上半身を起こしながら薄暗い中周辺を見回すと、
周りは森の中といった雰囲気でそのまま大地の上に寝転がっていた。
「は?何よこれ?」
周りに誰かいるでもないのに思わず独り言が出た。

なぜこんなところで寝ているのかを考える。
テレビ収録の仕事が終わった後帰宅するために車に乗って…
記憶をたどろうとするがそこから記憶がない。
なぜこんなところにいるのかもわからない。

周りを見回そうと首をまわすところで改めて首に違和感を感じ
手で触ってみると首輪らしきものが首に巻かれている。
そして手に届くところに一つのバッグが目に入った。
ダサダサな薄汚いバッグを開いて除くと中には1枚の紙が入っていた。

10 :.名無し募集中。。。:2007/01/10(水) 23:29:58.75 0
〜石黒様 ただ今よりバトルロワイアルを行っていただきます。〜

その下にはルールが記載されている。
「何の冗談なんだか。」
バトルロワイアルとは何か、などという事は映画も見たし
今更説明されるまでもなく知ってる。

映画と違う点は参加しているメンバーが
全モーニング娘のメンバーである、ということが書かれている点だ。

さらにバッグを覗くと地図、食料、水、コンパス、時計、懐中電灯と
お約束の一揃いとともに小さな鏡とサバイバルナイフが入っていた。
サバイバルナイフを手に取りずしりとした重量感を感じた。
「もちろん冗談だよねぇ…。」

改めてメモを見ながら思う。
なんのために?やっぱドッキリ?
ということはこの周りの暗さからすると暗視カメラでどこからか私を撮ってるのだろうか。
そう思うとだんだんムカツいてくる。

11 :.名無し募集中。。。:2007/01/10(水) 23:31:12.07 0
だが仮にこれが本当だったとしたら、という前提で考えてみよう。

もし他の娘たちが同じような状態だったら
他の全員がこれを本当だと思うだろうか?
普通に考えれば冗談だと思うよね。
映画では見せしめに殺される役がいたけれど
こんな形でさあ始めと言われても誰も本気だとは思うわけがない。

でもこんなことをやらせる側がそんな状況を想像しない?
みんな出てきて仲良く集まるだけで終わらせないようにするんじゃない?
娘だけと言いながら誰か隠れていて殺して疑心暗鬼にさせたり
あらかじめ娘の一部に仕込んでおくといったことをするんじゃないかしら。

ついさっき目覚めたばかりなのだが眠気などすっかりなくなっていた。

そうだ、私は他のメンバーのことをどこまで知っているだろうか。
一緒に仕事をしていた8人はともかく
残りの14人…もいたのね、知っていても挨拶程度でほとんどは知らない。
あったこともない子まで含めて信用できるだろうか?

じっと紙をみつめたまま考え続けた。

12 :.名無し募集中。。。:2007/01/10(水) 23:32:32.10 0
いや、そして何より逆に自分はどう思われているだろう。
自分のことを本当に信じてくれるだろうか?
カオリやマリッペは大丈夫だと思うけど、後はどうだろう?
なんとなくだけど真っ先に私が殺される役にされてしまいそうな気がする。

もしこれが本当であったとしたら、という仮定で考えていくと
自分が非常に不利な状況にあると言わざるを得ない。

「それにしても何で鏡?」
鏡を開き顔を見る。と、そこに首輪が目に入った。
そうか、首輪を認識させるためか…。
説明書には無理に外そうとすれば爆発する、とも書いてあった。

…本当なら殺される、冗談なら笑われる、か。
となると、まだ笑われる方がましだな。

とりあえず安易に動き回らずしばらく様子をみた方がよさそうね…。

13 :名無し募集中。。。:2007/01/10(水) 23:36:51.72 0
さるっちゃったか?

14 :名無し募集中。。。:2007/01/10(水) 23:47:50.47 0
おーい

15 :名無し募集中。。。:2007/01/10(水) 23:50:30.16 0
>>6
助言どうもです
言われなかったら間違いなくやっちゃってたと思います
ちょいと調べてたんですけど10分8連投設定でいいのかな?

16 :.名無し募集中。。。:2007/01/10(水) 23:51:46.95 0
■ 紺野 phase ■
契約の残処理を行うために事務所まで来るようにと言われ、
事務所へ行ったところまでは覚えているが、その後の記憶がなかった。
「私もうやめたんだから、いいかげんにしてほしいんだけど。」
メモを読んだところでふざけた事務所のやり方に怒りが沸いてくる。

手元にバッグを引き寄せ中を覗くと2つの手榴弾が入っていた。
「え、嘘!重い。」
手にとって手榴弾の重さに驚いた。
よく映画とかだと軽く放り投げて爆発しているものだが、
今持っている手榴弾は鉄の塊といった感じの重さがあり、
とても普通に投げて遠くに投げられる感じはしなかった。

「それにしてもこんな紙切れで私をハメる理由がわからない…」
ただ笑い者にするだけという可能性もあるが、
テレビに出るわけでもないしと考えていくと
これが本当だとも冗談であると言い切れなくなってしまった。

「バトルロワイアルという映画を見て、もし自分だったらなんて
 何度も考えてたけどやっぱり本当だって思えてこないや。」

ふーっと一息深呼吸をした後、気が付くと喉が渇いていたので
バッグに入っていたペットボトルから水をがぶ飲みした。

でももし自分がそんな状況になったら最初は動かない方がいいって考えてた。
できるだけ目立たない方がいいんだ。まず隠れる場所を探そう。
「虫がいないところがいいな…」

17 :.名無し募集中。。。:2007/01/10(水) 23:52:41.34 0
■ 道重 phase ■
刃渡り10cmほどの小さい包丁を片手に歩いていた。
「もう、包丁ってバッグにも入れられないし、持って歩くと勘違いされそうじゃない、ヤだなぁ…」

少し歩いてはきょろきょろと見まわし誰もいないのでまた歩く。
目的地があるわけでもないのでふらふらと歩いていくのだが
楽な方向に足が向かうため自然と下っている方向へ向かう。
「誰かいないかなぁ。一人だとどうしていいかわかんないし…。」

目覚めた後すぐに人を探しはじめたが、なかなか人影は見なかった。
少し疲労を感じ始め、ちょっと休もうかと思い始めたころようやく人影が見えた。

「あ、あれは…ごとーさーん」

18 :.名無し募集中。。。:2007/01/10(水) 23:56:36.15 0
■ 亀井 phase ■
「ええ〜。何これ〜。」
だがシンとした周りの静けさに私の言葉は吸い込まれていった。
「すいませ〜ん。」
キョロキョロとまわりを見回してみるが何もないし何の反応も返ってこない。
うーん、スタッフさんもいないし、カメラもあるのかないのかわからないし…。
とりあえず撮られているつもりで行動しておこう。

バッグの中には一通りのグッズとともに2つの色のついた
小さいペットボトルが2本とたくさんの紙コップと1枚の説明書が入っていた。

〜2つの液体を混ぜると致死性の毒ガスが発生する。必ず使用後風上の方に逃げること。〜

「うそだー、映画にそんなのなかったもん…。よし誰か探そっと。」
多少わざとらしかったかなと思わないでもないが、
とりあえずどこかから撮っているであろうカメラに向かって言っておいた。
それにしてもどっちから撮られているかわからないからやりにくいなぁ…。

カメラを意識し目いっぱいの笑顔を振りまきながら、人を探しはじめた。

19 :.名無し募集中。。。:2007/01/10(水) 23:59:07.94 0
■ 福田 phase ■
今自分のおかれている状況は把握した。
監禁された部屋でバトルロワイヤルという映画を見させられ、
同じことをさせられるとすでに言われていたからでもある。
もちろん本気だろう、いきなり拉致しておいて冗談でしたで済むはずがない。

というより最後まで勝ち残ったとしても生きて帰らせてくれるとは思えない。
最初からこんな状況を知ってる人間を解放するはずがない。

どうすれば生きて帰れるか…。
考えれば結局行き着く先はやはりこの首輪だ。
この首輪さえなければ逃げることは可能だと思う。

楽観して行動することはできないけれど、
言われている条件を疑ってかかることも必要な気がする。
たとえば映画を見させられているだけに
思い込んでしまっているだけということがあるかもしれない。

映画と同じ脱出方法が使えるとは思えないが、
必ずどこかに脱出する方法があるんじゃないかと思う。

ここにいてもこれ以上進展はないだろう。
行こう、そして脱出する方法を探そう。

20 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 00:04:34.21 0
■ 矢口 phase ■
「はぁ?マジかよ!」
出てきた重い拳銃を手にし、思わず凍りついた。

事務所のやり方に不満はあっても従うことが自分のためと言い聞かせてやってきた。
だがこんな騙し企画を仕込まれたら他のメンバーとの人間関係が嫌でも明らかになる。
そこまで上下関係はっきりさせたいのか、とうんざりとした気分になった。
もちろん本当に殺し合いをやるなどとは全く思わなかった。

「それにしても拳銃ってこんな重いんだ…
おもちゃにしても…ってこれ本当におもちゃなのかな?
試し射ちすればはっきりするか。こんな感じで撃つんだよね…」

立ち上がってどこかで見たテレビの警察のような真似をしながら木に向かって構えた。
引き金をゆっくりと引くが、力を入れても全く動く気配はなかった。
「やっぱ動かないじゃん。つまんねえの。」
使い物にならないと一瞬投げ捨ててしまおうかとも思ったものの
森の中にゴミを捨てていくのに一瞬ためらい、改めてバッグの中に放り込んだ。

とりあえずこんなとこいてもしょうがない。
地図に貼ってある現在位置ってシールからするとあっちが海みたいだ、行ってみるか。

21 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 00:08:58.79 0
■ 田中 phase ■
これが何か仕事の指示だと思った。
「で、何すればいいと?」
バトルロワイヤルは知ってるけれど…。

「これだけじゃ何すればいいかわからんと…」
メモを読んだだけじゃ、自分が何を求められているのかがわからない。
とりあえず誰かを探して指示してもらった方がよさそうだ。

バッグの横にあったその大きな武器を持って行くのには躊躇したが
置いていくのも後で怒られそうな気がしたので、担いで持って行くことにした。

22 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 00:13:22.52 0
■ 市井 phase ■
殺し合い自体は納得していた。
だた相手がモーニング娘のメンバーとは聞いてなかった。
しばらく動揺してしまったが、
そのうちどこかでその方が納得が行くじゃないかと思い始めた。

だいたいほかのメンバーが活躍すればするほど
私が惨めな生き方をしてるように見られてしまうんだからいい機会じゃないか。
「相手が誰であっても倒して勝ち残る。」
自分に言い聞かせる。

冷静になってあらためて自分に与えられた武器を眺めた。
武器は探すまでもなくバッグの横に長さ1mちょっとのライフルが置いてある。
「これなら勝てる。でも使い方わかるかな。…あ、説明書がある。」

説明書を見ながらライフルを構えたり背中に背負ったりしてみたが
そのうち説明書の下の方にある、一文に目がついた。
「…はあっ?弾2発ってどーゆーことよ!これでどうやって戦えっていうのよ!
武器を殺して奪い取れってこと?だったら遠くから撃つライフルの意味ないじゃない!」

頭を抱えたくなった。

23 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 00:20:49.01 0
■ 吉澤 phase ■
メモを読んでただの冗談だと思った。
「面白い感じはするけど。」
ただいつのまにかこんなところに連れてこられた、
という思いは不愉快な気分にさせていた。

「他のみんなも同じ状況なのかな?」
周辺に誰もいない様子に他のメンバーのことを思った。
「みんなこれが本当かもって不安になってるかもしれない。」

こういった他のメンバーとの信頼関係が表に出てくるような企画は嫌な方ではない。
なぜなら他のメンバーとはまんべんなく人間関係がよかったから。
他のメンバーを疑うつもりは全くなかった。

先輩には逆らったりしたことないし、同期や後輩にも嫌われてはいないはずだ。
ほとんどのメンバーと人間関係でよい関係を築いてきたからこの状況では
私こそがみんなの不安を取り除いていく役目なんだとその使命を感じた。
「よし、いこう」

バッグを背負いみんなを探しはじめた私は
まさかその人と最初に出会うとは思っていなかった。

24 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 00:25:18.14 0
■ 久住 phase ■
これはテレビの企画モノの人間関係を試すような番組だと思った。
バトルロワイヤルというテーマにまったく興味を感じなかったが、
自分に与えられた武器には興味が沸いた。
その武器は自分の華奢な身体に反して大きな散弾銃だった。

射程距離こそ短いがきちんと狙わなくても
標的の方向におおよそ向けて引き金を向けて撃てば当たると説明書にはあった。
ただ弾数は3発しかないとあった。

ちょっと面白そうだったので銃をかかえて撃つ真似をした。

今でこそ仕事と割り切ってカワイイキャラをやっているが
本音を言えば芸能界に入ってきたのは
カッコイイと言われるようになりたかった。

その時、ダーン!と大きな音が鳴り響いた。
「!」
銃を振り回しているうちにうっかり引き金に指をかけてしまった。
幸い何も被害はなく近くの木に破片が突き刺さった程度だった。
「びっくりした〜。心臓止まるかとおもった〜。」

一度はびっくりしたけれど、逆に本物であることが確認できて嬉しくなってしまった。

25 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 00:31:07.00 0
■ 辻 phase ■
「文章じゃ何書いてるかわっかんないよー。」
何度か文章を読んだ後、紙を地面に投げつけた。
だが以前に誰からか見ろって言われて映画を見ていたため
あんな感じ、というざっくりとした感じはわかった。

ぺたんと地面に座ったまま考えはじめた。

なんか映画の役みたいでわくわくしてきた。
みんなと鉢合わせになったらどうなるんだろう?
うわー考えただけでたのしいー。

…やばい、にやけてた。カメラどっかで回ってるのかな…。
あらためて厳しい顔にして考える。
「そうか福田さんと石黒さんもいるってことか。2人だけは怖いなぁ。
やっぱり2人だけは鉢合わせたらどうなるか想像できない…。」

下の方からグーっと音がした。
「あ、でもこんなとこいて大丈夫なのかな?でもまぁ、いっか。
お腹すいた…。これがご飯かな、今のうちに食べとこ。」

26 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 00:34:17.57 0
■ 紺野 phase ■
隠れ場所を見つけ隠れていたのだけど
他のメンバーのことを考えていてあることに気がついた。
「隠れてても、映画にあったレーダーのような物を持ってる人がいたら見つかっちゃう。」
それまで隠れることができる場所を見つけ安心していたのに
レーダーがあることに気が付くと途端に不安になってきた。

そっと隠れていた場所から出てきて周辺を見渡すと
遠くにシゲさんが歩いているのが見えた。
「どうしよう声をかけようか…」
なかなか気持ちが決まらないままにだんだんと遠ざかっていくシゲさんを見て
やっぱり声をかけようと決意し、息を大きく吸った。

息を吸い込んだところで、シゲさんの手に刃物があるのを見て息が止まった。
「え…うそ…」
固まるとはこういうことなんだろう。
そして吸い込んだ息を音を立てないようにゆっくりと吐いた。

なんとなく想いを踏みにじられたような気分だった。
「そんな、みんな本当にそうなの…?」

もう芸能界をやめた以上こんなことに関わりたくはなかった。
でも今いる状況はそんなことを言ってる状況ではない。
とにかく生き残ってからの話だ。

そんな不安な気持ちでいると遠くから銃撃音が聞こえた。
「怖い、どうしよう」
バトルロワイヤルは本当なんだ。誰かが誰かを襲ってるんだ。
なんとかしなきゃ…なんとかしなきゃ…

久住の誤射は本人の知らないところで紺野に一撃を与えていた。

27 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 00:37:57.56 0
■ 後藤 phase ■
「んー、これって恵まれてるのかな?」
手元にあるのは一般にサブマシンガンと呼ばれる武器だ。
ただし付属している説明書によると残弾は30発で
少し引き金を引きっぱなしにすると1回で撃ち尽くしてしまうとあった。

「映画で見たように撃ち続けられればすごい強い気はするんだけど…」
洞窟で目覚めた後、今の自分の状況を考えていた。

「せっかくだし試してみよう…」
安全装置をはずし壁に向かって軽く引き金を引いてみた。
…ガガガッ!
激しい音とともに銃身が跳ね上がり思わず後によろけた。
「うわあぁっ」
尻餅をつきそうになり思わずしゃがみこんだ。
「本物だー、すごーい。」
今ので5発くらい発射してしまっただろうか。
当たった壁からは壁の破片が飛び散っていた。

28 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 00:38:29.17 0
マシンガンに安全装置をかけながら思う。
「ふぅ、これからどうしようかなー。」
洞窟を奥にいくかそれとも出て行くか。
奥はそれなりに奥がありそうだが真っ暗なのに対して
外からは波の音がするが、少し明るくなってきていた。
「なんか空気悪いし、ちょっと外に出よう。」

洞窟を出て海岸沿いを歩くとすぐ近くに小屋があった。
中を覗いてみたがどうやら倉庫だったらしく人が住んでいたような跡はなかった。
「その割に何も使えそうなものはないか…」
特に何かを期待していたわけでもないが
本当に何もないと無駄に時間を潰して損した気分になった。

小屋を出ると、遠くから声がした。
「ごとーさーん」
声の方向を見てみると、シゲさんがこちらへ向かって歩いてくるのが見えた。

29 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 00:43:52.71 0
■ 吉澤 phase ■
最初その人影を見て一瞬誰だかわからなかった。
「福田さんだ。」
昔の映像のイメージしかなかったから一瞬気が付かなかったが
すでにそのイメージから5年以上が経っているから違っていて当然だった。

お互いに相手を認識したのはほぼ同じタイミングだったろう。
でも福田さんの方は私に気が付くと静かに木の陰に身を潜めた。
隠れたという感じではなく障害物で身を守るといった感じだ。
実際顔は見えているし私の方を伺っている。

ほんの一瞬の時間ではあったがどうすべきかを考えた。
福田さんは私の話を聞いてくれるだろうか?
身を隠したということは私を警戒してるんだろうか?
いやそれより隠れたってことは福田さんも不安なんじゃないか?

不安になってるなら自分から出て行けば安心してくれるはず。
ここは明るく行った方がいいだろう。
「こんにちはー、ふくださーん」
私は片手を上げて努めて明るく呼びかけながら近づいた。

「来るなっ!」
その厳しい口調は私の足を射抜くように突き刺さり、
それ以上進むことができなくなってしまった。

30 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 00:47:17.57 0
■ 福田 phase ■
ずっと考えていた。
バトルロワイヤルという状況を用意しただけで人は殺しあったりするものじゃない。
裏返せば必ず殺す側の人間が仕込まれてると考えるべきだ。
信用してはならない殺す側の人間が必ず何人かはいるはずなんだ。

と同時に。巻き込まれた側からみれば私が一番信用できないはずだ。
私の姿を見て怖がるような子ならば、巻き込まれた子と考えていいかもしれないが、
逆に面識もないのに私に親しげに近づいてくる相手は敵の可能性が高い。

そう思っていたところに現れた吉澤って子は、思っていた通りの親しげな態度をとってきた。
この娘が殺す側の人間かどうかはわからないが、
今の態度を見ては信用することはできない。

「そのまま向こうへ行け!さもないと…」
立ち止まった彼女に私は続けて言う。

さもないと…、私は彼女をどうするんだろう…。
与えられた武器である鎌を握りしめたまま、静かに彼女の行動を見守った。

やがてゆっくりと下がって立ち去っていく姿を見送り大きなため息が出た。

31 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 00:49:49.49 0
■ 安倍 phase ■
目覚めてから全くその場を動けずにいた。
その理由は与えられた武器のせいだった。
「これどうしろっていうんだべさ…」
思わずその武器に見入ってしまった末に思わず口に出た言葉は
そのままずっと頭の中でリピートし続けた。

説明書によると。
与えられた武器はいわゆる重機関銃と呼ばれるもので
重量は50kg近くあり、射程1kmに及ぶ
軍隊の正式装備とされる重火器である、とあった。

その武器の存在感に威圧されてしまい、ただ立ち尽くすだけだった。

32 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 00:53:13.19 0
■ 新垣 phase ■
こんなメモを本当だとは思うはずがない。
「また騙し企画かー。最近多いよ。」
うっそうとした草むらの中に寝転がされた身体はいくつも虫に噛まれた後が残っていた。
「んもー、お肌荒れちゃうじゃない…かゆいし…」
ぽりぽりと身体をかきながら草むらを出て歩いていると
遠目に同じ方向に向かって歩いている見慣れた後姿が見えた。

「おーい、かめー」
振り返った姿は思ったとおりいつも通りの姿だった。

33 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 00:56:27.90 0
■ 後藤 phase ■
「ごとーさーん」
まったくいつも通りのほほんとしたシゲさんが手を振りながら歩いてくるのを見て
なんだか肩透かしを食ったような気分だった。

「ああシゲさん。ってちょっとそれ!」
思わずむき出しで持ち歩いている包丁を指さした。
「あ、えっとこれバッグに入れられなくて持ってきたんですけど、
なんだか持ち歩いてたら勘違いされそうですよね?」
勘違いされそうなら隠せばいいじゃん、と心の中で思いながら
「ああそっか、そうだね」
と同意しておいた。

本当にバトルロワイヤルになって
他のメンバーで誰を信じられるかと聞かれれば
信じることのできるメンバーはあまりいないような気がする。

34 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 00:57:05.06 0
あえてあげれば圭ちゃんとののとシゲさんくらいだろうか。
まあ圭ちゃんの場合は殺し合いになっても絶対勝てそうって意味でだけど。

小屋の前で待っていると、シゲさんはゆっくりと近づいてきたけど
結構歩き疲れていたのか息が上がっていた。
私はすぐにシゲさんの首に銀色の首輪があるのに気がついた。
「シゲさんも首に付けられてるんだ。」
「後藤さんもなんですね、これうっとおしいんですけど」
「そうだねー。」

私はあのメモのことを思った。
やっぱりそうなんだ。みんな同じなんだ…。

35 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 01:00:08.86 0
■ 紺野 phase ■
誰かくる、何かしなきゃ。隠れててもレーダーを持ってる人はやってくる。
なんとかして迎え撃つか逃げ道を確保しなきゃ…
考えれば考えるほど何とかしなければとあせってくる。

しばらく考えていると、映画でも空き缶を糸でつないで足元に張り
人が来るのを探知する仕組みがあったのを思い出した。
あんなしかけを作っておけば不意打ちを受けることはなくなる。
幸い隠れ場所として岩場のくぼみを見つけ隠れていたから入り口側に仕掛ければいい。

運良く紐の代わりになる植物の蔓を見つけ、目立たないように入り口に張った。
ただ空き缶みたいに音がなるものが見つからなかった。
ペットボトルじゃほとんど音鳴らないし…

しばらく考え込んであるものが目に入った。
「そうだ手榴弾に結ぼう。」
うっかり爆発させてしまわないように慎重に慎重に時間をかけて仕掛けた。

何もなければ5分もかからないような作業に30分以上かかったけれど
ようやく仕掛けができあがり、やっと安心した。
「これで安心して休める」
ほっと息を尽き、隠れ場所に戻り横になった。
そしていつのまにか眠り込んでしまっていた。

36 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 01:01:59.39 0
■ 後藤 phase ■
バトルロワイヤルと言われてこんなもの、と思いつつも
心のどこかでもし本当ならやられる前にやらなければという思いもあった。
しかしシゲさんと話をしてるうちに殺しあいという想像が消えていく。
シゲさんと最初に会ってよかったかも、と思う。

「その銃本物なんですか?」
「ん、使えるよ。試しにさっき撃ってみたし。」
「えーっ、使い方わかるんですか?」
「うん、説明書もあったし。シゲさんは?」
「包丁に説明書いらないですよ。」
「あ、そっか。」
説明書を見せるとシゲさんは興味深そうに読み始めた。
「でも銃持ってる人がいるのになんで私包丁なんですか?ひどくありません?」
「いやー、私に言われてもねー。」

もしシゲさんがマシンガンを与えられていたらと思ってみたが、
残念ながらマシンガンに振り回されてる姿しか思い浮かばなかった。

「おっ、2人いるじゃん。」
ひょいと顔を見せたのはやぐっつぁんだった。

37 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 01:06:24.44 0
■ 矢口 phase ■
「いやー、なんか草むらに寝転がらされててさー。」
「さゆみもですよ。ひどいですよねー。」
話してみるとどうやら後藤も道重も同じような状況だったらしい。
だが話をしていても何のためにこんなことをするのかはやっぱり理解はできなかった。

「そういえばこれだけど」
バッグから拳銃を取り出してひらひらと見せた。
「おもちゃにしても引き金くらい動けって感じだよ、重たいだけだし。」
「それって説明書付いてなかったんですか?後藤さんのには付いてたらしいですけど。」
「説明書?」

そんなものなかったような、とバッグをひっくり返して全部出してみると
そこにはバトルロワイヤルの説明とは別にもう1枚紙が出てきた。
改めて読み進めると拳銃の名称や使い方などが書いてあった。

「安全装置かー。すっかりそんなのがあるの忘れてたよ。でもこれ本物かな?」
「後藤さんの銃は本物だったらしいですよ、実際撃てたって。」
後藤の表情を見ると一瞬嫌な顔をしたような気がした。
「矢口さん、それ試してみましょうよ」

これは本物なんだろうか?だったら撃ってみたいかも。
さっきまでゴミとしか思ってなかった物が急に面白そうに見えてきた。

38 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 01:08:46.74 0
■ 市井 phase ■
ライフルのスコープごしに矢口と後藤と道重のやりとりを見て大きくため息をついた。

最初は道重って娘が歩いているのを見つけて狙いをつけたが
持っているのが包丁だということに気がつき
次の武器にするには不向きだと思って見逃した。

道重が後藤と一緒になった後、
後藤がマシンガンを持っていることがわかり狙おうとしたのだが、
運悪く小屋の陰に後藤が動いたため撃てなかった。
マシンガンを奪うためにも近づく必要もあったから
道重と後藤に近づくように移動していたらその間に矢口まで合流してしまった。

「弾2発しかないのに、3人いたら勝てないじゃない…」
3人集まった時に初めて自分には手遅れという状況が存在することに気が付き
すでに手遅れという状態になってしまった悔しさで唇を噛む思いだった。

だが矢口も銃を持っていることがわかったのはラッキーだった。
矢口か後藤のどちらかの銃を奪えばいいんだ。狙えるタイミングならどちらでもいい。
このまま待っていてはどんどん人数が増えてしまう、
リスクは高いがもうやるしかない。

後藤と矢口のどちらか、そう思いながらもう一度スコープを覗きこんだ。

39 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 01:13:09.79 0
■ 後藤 phase ■
やぐっつぁんは早速銃を取り上げて安全装置をはずした。
「ちょっ、ちょっと、やぐっつぁんこっち向けないでよ。」
「あ、ごめんごめん。」
やぐっつぁんは慌てて後ろを向いて構えた。

…自然な動作だったから反応が遅れた。
もし今やぐっつぁんがヤル気だったら撃たれてたな…。
体内の温度が何度か下がったようにひやりとした。

やぐっつぁんは落ちていたゴミに狙いを付け引き金を引いた。
パンと乾いた音とともにゴミから少し離れた場所で土がはじけた。
「うおお、すげー、これ本物かもー。」
こちらに振り返った後まるで子供のようにはしゃいで、そして一転して黙り込んだ。

…やっぱりその銃も本物なんだ。
やぐっつぁんも銃が本物ってことがどういうことか考えてるな。

「もう一発」
やぐっつぁんはそういって振り返り、再度銃を構えた。

その時パンと乾いた音とともにやぐっつぁんの背中の服が跳ね、
やぐっつぁんは前のめりに倒れた。

40 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 01:15:51.40 0
■ 市井 phase ■
矢口が一度振り返って銃を撃った時、今がチャンスだと思いながら
引き金を引けなかった。自分の情けなさに腹が立った。

だが2度目のチャンスは訪れた。
今だ、今やらければもうやるチャンスはない…
矢口が向こう側を向いた瞬間、
狙いをつけるのもほどほどに引き金を引いた。

矢口に当たったのはわかった。
3人がどう動くのか様子を見ながら静かに近寄って行った。

41 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 01:20:27.67 0
■ 石川 phase ■
一度目覚めたものの、ついいつものようにウトウトと二度寝してしまい
気が付けばすっかり日は高く昇った時間だった。
寝ていたのが崖の下だったので日があたらず睡魔に身をまかせるままに時間が過ぎた。
「んーまた寝過ごしちゃった。アチャーミーって感じ?」
一人でダジャレを言いつつ、周りを見ていつもと違うことにようやく気が付いた。
「どこなのよここ?」

よくわからないながらにメモ読んだ後、
武器として用意された脇差しを片手に持って振り回してみた。
「女侍みたいかっこいいかも。」
なんとなくうれしくなってきた。

脇差しを腰に挿しちょっと見せびらかしたい気分もあって
人を探して歩いて回ったが誰も見当たらない。

そのうちに、ふとあるものが落ちているのに気が付いた。

42 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 01:21:30.42 0
人の気配はもちろん人の手が入った形跡すらないような自然が広がっている中に、
明らかにその場にそぐわない空のペットボトルが転がっていたのが目についた。

「こんなところにまでゴミを捨てる人がいるんだ…」
あまりに不自然な情景にゴミを拾っておこうという気分になった。

そして拾おうと近づいていったその時、
ドンッ!
と低い音とともに身体が右から突き飛ばされ右半身全体が激痛に包まれた。

何が起きているのか考える余裕も一緒に吹き飛んだ。
ただ自分の身体が真っ赤な血に染まっていることは理解できた。

43 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 01:27:28.04 0
■ 紺野 phase ■
すぐ近くでドンッ!という音がした。
と同時に自分が眠り込んでいたことに気が付いた。
「今の音は、手榴弾の音?」

そっと様子を見に行くとそこに石川さんが倒れているのが目に入り身体中に寒気が走った。
「いしかわさんっ!」
必死になって駆け寄って石川さんを抱き起こそうとした。

「…」
苦しそうに何かを言おうとする血まみれの石川さんをみたら
自分のしたことに怖くなってきた。

そうだ、私が石川さんをこんな風にしてしまったんだ…
「ごめんなさいっ、ごめんなさいっ」
もう何をすればいいのか考えることができず石川さんに謝り続けた。

44 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 01:30:12.84 0
■ 石川 phase ■
自分を助け起こしたのがこんこんだとわかった。
「たすけて…」
必死に声を出そうとするがうまく出せない。

こんこんは、
「ごめんなさいっ、ごめんなさいっ、ごめんなさいっ…」
とまるで私に抱きつくように頭を下げたまま謝り始めたのを見て
おかしな気分になった。

痛みや麻痺で意識が飛びそうになる中で、
少しずつ冷静さが戻ってきたように頭が働き始めた。

…ごめんなさいってどういうこと?

泣きながら謝り続けるこんこんを…いや紺野を私は見下ろしたような形のまま
無傷の左手を震えながら動かし脇差しをそっと引き抜いた。
「おまえかあーっ!」
言葉にはなっていなかったけど、私はそう叫んで
脇差しを紺野に向かって振り降ろした。

45 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 01:35:34.33 0
■ 後藤 phase ■
最初何が起きたのかわからなかった。
呆然としている間にやぐっつぁんからはどんどんが血が流れていく。
やぐっつぁんが苦しそうに転がる姿を見て、
シゲさんが悲鳴を上げヘナヘナとしゃがみこむのが見えた途端我に返った。

撃たれたんだ、助けなきゃ!
「やぐっつぁん!」
そう思い、駆け寄ろうとしたその時、
やぐっつぁんの銃口がこちらを向いてるのが見えた。
はっとした瞬間、その銃口から火が噴いたよう見えた。
「ぐっ」
左足に衝撃が走り、周りの風景がくるくるとまわった。

46 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 01:39:07.41 0
■ 加護 phase ■
誰かいないかとうろうろとしていて最初に出会ったのは愛ちゃんだった。
そして愛ちゃんと出会って話をしても何も状況はわからないままだった。

2人でうろうろと宛てもなく歩き回ったけど、風景には大きな変化はなかった。
「いったいなんなんやろな、これは…。」
目的もなく歩き回るのも疲れるだけということで、
まずは海岸に沿って島を廻ろうということになった。

そして、2人は後藤達がいる場所へと導かれるように歩きだした。

47 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 01:45:00.41 0
■ 道重 phase ■
しばらく自分でも何がどうなっていたのかわからなかった。
矢口さんは身体からの出血に加えて、何度も血を吐き続け、
苦しそうに転がって回ったためすでに全身血まみれで真っ赤になっていた。

助けにいかなくては、と思うものの
足には全く力が入らなくて自分の足じゃないみたいだった。

「あ、そうだ、後藤さん…」
わずかな時間だったと思うけど後藤さんがいたことをすっかり忘れていた。
振り返って後藤さんが居た場所を見たのだけど後藤さんはいなかった。
そこには血が飛び散った後と小屋までひきずった血の跡があった。

あまりの惨状の矢口さんの方に足が動かなかったけれど、
後藤さんの方は姿が見えなかったから小屋の方にはすぐに向かうことができた。
小屋に飛び込むと後藤さんは小屋の壁に寄りかかって、
左足を押さえながら私を見上げた。

「後藤さん、大丈夫っ!?」
「シゲさん…私の…銃…持ってきて…」
「!?…そんな場合じゃないでしょう?」
「いいから!」
厳しい口調で言われ、なぜなのかはわからないけれど
今は後藤さんにはそれが必要なんだと感じて取りに走った。

後から考えれば、この時何をすればいいのかわからなかった私は
ただ言われるままに動くことで現実から逃避しようとしていたのかもしれない。

48 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 01:48:31.13 0
■ 後藤 phase ■
戸を開けて飛び込んできたシゲさんに、銃を取ってきてもらうようにお願いした。
撃ち抜かれた太腿からは血が流れ出続けている。
シゲさんが銃を取りに行っている間にやぐっつぁんのことを考えた。

なぜ私を撃ったんだろう?偶然引き金を引いてしまった?
それとも私に撃たれたと思ったのだろうか?
それとも私の後ろに誰か撃った人が居てその人撃とうとして私に当たったのだろうか?
それとも…もしかして実は私を殺したいと思ってた?

考えても答えが出るはずもなかったが、今は一つだけはっきりしている事実がある。
やぐっつぁんを撃ったヤツが近くにいる。
もちろんシゲさんじゃない。誰か他にいたんだ。

シゲさんが銃を取ってきてくれて手元に置いた後、
シゲさんに手伝ってもらいながら止血のために足をしばった。

「やぐっつぁんは?」
「…見てきます。」
「あ、シゲさん!」
呼び止める間もなくシゲさんは小屋を飛び出して行ってしまった。
「気をつけて!」
出て行ったシゲさんに向かって呼びかけたが、
私の声がシゲさんに届いたかどうかはわからなかった。

49 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 01:53:41.23 0
■ 道重 phase ■
矢口さんの姿が見えたところで足が止まった。
なぜなら矢口さんの横に見慣れない女性が座っていたからだ。

その女性はチラリとこちらを見た後矢口さんに視線を戻して、
「道重さんだっけ?まりっぺは今亡くなったよ。」
と言った。その表情でその女性はかつて娘に居た市井さんだとわかった。

肝心の矢口さんはすでに仰向けに寝かされていて、両手が胸のあたりで組まされていた。

矢口さんの近くでしゃがみこんで改めて矢口さんを見た。
「どうしてこんなことに…」
全身血だらけなのはともかく顔や髪まで血に染まっていて
すぐに誰だかわからないほどになっていた。

市井さんは私に向かって顔をあげた。
「道重さん、後藤は?」
「あ、はい。小屋の中にいます。」
市井さんがすっと立ち上がったのに釣られるように私も立ち上がり
2人並んで後藤さんのいる小屋の中へと入っていった。

50 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 01:56:42.72 0
■ 後藤 phase ■
戻ってきたシゲさんの隣に居る懐かしい顔を見かけたものの、
同時にやぐっつぁんを殺したのはこの人だと感じた。完全に直感だった。

「シゲさん、ちょっといい?」
銃口は向けないが、それでも持っているマシンガンをいつでも撃てるように抱え、
牽制しているともしていないとも取れるような微妙な持ち方をしながら、シゲさんに
「いちーちゃんと話したいからシゲさん外に出ててもらっていいかな?あと─。」
その後はいちーちゃんに聞こえないようにそっと話した。
「…小屋から離れて隠れてて、もし銃声がしても出てこないで逃げて。」
シゲさんはそれを聞いて驚いたように、
「え、でも…」
「いいから、はやく!」
シゲさんに命令するのはなんとなく気が引けるのだが、
そんなことを言ってる場合ではなかった。

シゲさんは困った様子だったが再度厳しい口調で出るように言われ、
さらに2人の目に促され渋々外に出ていった。

2人だけになって少し経ってから私は話しかけた。
「いちーちゃん、おひさしぶり。」
「うん、ひさしぶり。」
「やぐっつぁんは?」
「…」
いちーちゃんは首を横に振った。
「そっか、やぐっつぁんは誰かに殺されたんだね、殺したのは─」
私は努めて静かに言った。
「いちーちゃん?」
私がマシンガンを向けたのと、
いちーちゃんが拳銃を私に向けたのはほとんど同時だった。

51 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 02:03:15.09 0
■ 道重 phase ■
言われるままに隠れてから、後藤さんの言っていた意味を改めて考えた。

行き着いた結論は一つ。
それは矢口さんを殺したのは市井さんだと後藤さんは考えているということだ。

なぜ後藤さんはそういう結論にたどりついたのだろう?
私が見ていない何かを見たのだろうか?
それとも私が何かを見落としていたのだろうか?

その時小屋から銃声音が聞こえてきた。音は1発だ。
それが何を意味するのは1つしかない。
銃のことはよくわからないが後藤さんが撃ったのなら1発だけで済まないような気がする。
恐ろしい想像が不安と共に私の中を駆け巡る。

やがて小屋から市井さんが私を探すように、
キョロキョロと周囲を見回しながら出てきたが
その姿は私にとって見てはならないものを見たような悲しい気分になった。
なぜなら市井さんの手には、さっきまで後藤さんが持っていたマシンガンがあったから…。

52 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 02:08:15.69 0
しばらくその場を動けなかった。
たださっきまでとは違い、冷静になって今までのことを考え続けていた。

そう…思い返せばおかしなことはいくつかあった。
そのことに私は気がついていなかっただけなんだ。

まず矢口さんは倒れた時拳銃を持っていたが、
それが市井さんが居た時銃はなくなっていた気がする。
それに市井さんと話した時、市井さんは「後藤は?」と聞いてきた。
考えてみればなぜ後藤さんが一緒にいることを市井さんは知っていたのか。
また矢口さんが撃たれてすぐに現れたのもおかしくないだろうか。
銃声がして近くに殺人犯がいると思えばすぐに出て来れないのが普通じゃないだろうか。

…そう。市井さんが犯人ではないかと思って振り返れば、
おかしい点はいくつもあったんだ。

私が考えている間に市井さんは小屋からどこかへとすでに去っていた。

ようやく気持ちが落ち着いてきたので立ち上がり小屋へと歩く。
中に何があってももう驚かない、そう思いながら戸を開いた。

53 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 02:11:34.17 0
さっき見たときにはなかった飛び散った血の跡。
倒れたまままったく動く気配のない後藤さん。私の想像通りだった。

後藤さんを見ていると涙がどんどんと溢れ、倒れている後藤さんの姿が歪んでくる。
私は後藤さんに近づき謝った。
「後藤さん、ごめんなさい…」
私が市井さんを連れてこなければ後藤さんは死ななかったかもしれない。
亡くなった後藤さんを見ていると後悔でいっぱいだった。

54 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 02:13:37.47 0
■ つんく phase ■
死者が出てこれでもう後には引けなくなった、そう思った。
「そろそろ中澤達を起こせ。」
厳しい口調にしてスタッフに指示を出す。

全員を同時に起こすと、中澤や保田といったメンバーが
下手に全員を取りまとめてしまい、ゲームにならなくなる恐れがあったため
一部のメンバーについては誰か死者が出てから目覚めさせるようにしたのだ。
当然目覚める場所については、他のメンバーから離れた場所からスタートさせている。

「ここからが本番やな。」
なかなか進捗がないために弛みがちなスタッフに気合を入れるよう促した。

55 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 02:16:29.83 0
■ 道重 phase ■
しばらく泣いたせいで落ち着いてきた。

…そうだこれからどうしよう。
まず次に市井さんと出会ってしまったらどうすればいいのだろう?
逃げるしかないのだろうか?いや、これはバトルロワイヤルなんだ…
逃げていてもいつかは殺されてしまう。

戦おう。それが矢口さんや後藤さんの仇討ちにもなる。
市井さんに勝てるかどうかはわからないけど黙って殺されたくはない。
「後藤さん、私が仇を取ります、見ててください。」
後藤さんにそう言って新たな決意を胸に小屋を出た。

泣いてる場合じゃないんだ、そう思いながら3人分の荷物を集めた。
もちろん2人の銃はなかった。
そこまでは予想していたことだけど、いつのまにか私の包丁もなくなっていた。
「…やっぱり私だめかも…」
あっさりと決意は揺らぎ、がっかりしながら私は海岸を離れた。

56 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 02:19:49.62 0
■ 紺野 phase ■
私が顔を上げたところと石川さんが脇差しを振り下ろすのは本当に一瞬の差だった。
振り下ろされた脇差しは私の顔を切ったが、
それでももう少し遅ければ私の命はなかっただろう。本当に一瞬の差だった。
「やっぱり私を殺す気だったんだ。」
すぐに脇差しを奪い取り逆に石川さんに突き立てた。
傷だらけの石川さんから脇差しを奪い取るのに苦労はなかった。

その後しばらく呆然としてしまったが
顔の傷の痛みで我に返った。
「そうだここにいちゃいけない。」
状況はまた変わったんだ。
死体が目の前にある状態で誰かに見つかっては言い訳にならない。

顔から流れる血を止めるように押さえながら
脇差しの鞘を抜き取り2人分の荷物を持って石川さんの遺体を後にした。

57 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 02:23:18.41 0
■ 小川 phase ■
細い獣道を歩いていると林の中から人影が現れた。
「お、ミキティー。」
声をかけたと同時にミキティはすばやく座り込みこちらに拳銃を向けた。
「うおわ、ちょあばうんじゃ…」
自分では危ないじゃないって言うつもりだったが言葉になってなかった。
「なんだよ、まことか」
「なんだよじゃねーよ、あぶねーだろう。」
ミキティは私の動揺した姿を見てゲラゲラと笑い始めた。

「あーびっくりしたー、っていつまで笑ってんの!?」
「いや、、はぁ、、まぁ、、は、ははは…。」
「もう知らねー。」
もう私はミキティのことはほっといて行こうと思った。だが
「まぁまぁ、落ち着いて。」
「お前が落ち着けよー。」
と、突っ込まずにはいられなかった。

58 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 02:25:07.22 0
■ 福田 phase ■
首輪については大きな疑問がある。

それはこの首輪は本当に爆発するのか?ということだ。
首輪はそれほど大きいわけではない。
しかもそれなりに強度のある金属に包まれている。
これが爆発するだけの火薬量がこの大きさに収まるだろうか?
さらに映画のように盗聴、発信の機能に加えて
目を覚ますために電流まで流れるとしたら…。

もちろん火薬ではない爆発物の可能性もあるだろうが
重さを考えても爆発する可能性は低いのではないかと思う。

ただし逃亡を防ぐための機能が何もないとも考えにくい。
でも結局これらのことを確かめるためには…。
あまり見つけたいものではないけれど今はそのあるものが必要なんだ。

…そしてようやく見つけた。

59 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 02:32:29.11 0
■ 福田 phase ■
小屋の周辺はすでに血の匂いに包まれていて、
その中には2人の死体があった。
少なからず予想はしていたことではあったが
それでも2人の姿は正視するのはつらかった。

だけど…。
つらいことではあったがやらなくてはならなくてはならない。
改めて決意して小屋の中に入る。

誰であってもかまわないのだが、
これからやることを考えると周りからの視線がより少ない
小屋のなかの後藤が最適に思えたのだ。
そして矢口よりは後藤、という思いもあった。

首輪のことを知りたければ実物を手に入れるのが一番確実なのだ。
「仕方ないんだ、ごめん…」
できるだけ物音を立てないように自ら持つ鎌を
さっきまで後藤だった物体の首の部分にかけた。

60 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 02:34:10.57 0
■ 吉澤 phase ■
先ほどのやりとりを思い出す。
「福田さんはやっぱりすげーや…」
たった一言動くな、と言われただけで全く動けなくなってしまった。

その威厳でなぎ払われてしまった、そんな感じだった。
「伊達にあの初期メンバーを最年少で仕切っただけのことはあるわ…」
怒られたとはいえ不愉快さは感じない、むしろ尊敬してしまいそうだった。

と歩いていると視界に自然の中にあるには不自然な光景が入った。
「ん…?」
草木がかぶさるように倒れているのは梨華ちゃんだった。
そしてその身体は大量に出血したような真っ赤に染まった身体だった。
何か仕込んだのかとも思いながら近づいて確認してみたが、
人形でも特撮でもなく確かに梨華ちゃんは死んでいた。

誰かはわからないが本当に殺人をしてまわっている人がいるんだ…。
私の中でゾッとするものを感じた。

61 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 02:36:09.83 0
■ 安倍 phase ■
ずいぶんと長い間時間を潰してしまった気がする。
結局こんなものは必要ないと気付けば気にする物でもなかったんだ。
そもそも1人で持っていける重さでもない。
ただ他人に使われるとヤバイので説明書は持っていこう。

半日以上無駄に時間を費やしてしまった気がした。
私は機関銃を置いたまま山を降りはじめた。

62 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 02:41:29.07 0
■ 加護 phase ■
小屋の近くに愛ちゃんと2人へ来るとそこには血まみれの人が倒れていた。
頭が真っ白になって声が出そうになった時、隣から
「う、うわーーーーーっ」
って声がしてこっちの声の方がびっくりしてしまった。

へたり込んでしまった愛ちゃんのおかげで逆に現実に引き戻されてしまった。
「愛ちゃん、大丈夫?」
と、とりあえず愛ちゃんを助けた。

ようやく少し落ち着いたところで血まみれの人を確認しに行った。
近づくに従ってそれが誰だかわかってきた。
「…矢口さんだ。」
そう私がつぶやいた途端
「うぁーーーーっ」
とまた愛ちゃんは大声を上げながら矢口さんから逃げようとしたが、
腰が抜けたのか地面を泳ぐようにばたばたしていた。

63 :名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 02:46:04.57 0
「愛ちゃん!」
だが正直なところ人をなだめてあげるほど私だって余裕があったわけではなく
あの矢口さんが、という思いでものすごく動揺していた。
「先にびっくりされたら私がびっくりできんやん…」
そう言いたいところだった。

なんとか愛ちゃんを落ち着かせたけれど
愛ちゃんは動けなくなってしまったので
とりあえず私は周囲を見て回ることにした。

目の前に小屋があったのでもし休めるようなら愛ちゃんを休ませようかと
戸を開けて中を覗くと、そこには血が飛び散った中に人が横たわっていた。
そして首だけが横に転がってこっちを見ていた。
「う、うわーーーーーーっ」
今度は先に騒ぐ人もいなくて今度こそ頭が真っ白になった。

私は何が何だかわからず必死に走って逃げた。

64 :名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 02:47:27.93 0
すいませんさるさん食らいました
今日はここまでにします

65 :名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 02:56:46.03 0
やっぱりかw乙
長いから後でじっくり読む

66 :名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 03:04:30.69 0
あーこんなスレあったな
もう一ヶ月くらい前だろ

67 :名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 03:14:00.79 0
おもろかったから保守

68 :名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 04:26:44.90 0


69 :名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 08:48:16.65 0
もつのかこれ

70 :名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 09:37:06.67 0


71 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 10:48:33.81 0
■ 市井 phase ■
ライフルのスコープを覗いて人影を探した。
するとさっきまりっぺや後藤がいた小屋の近くに人が1人座っていた。
見晴らしのいい場所にぽつんと座り込んでいて、撃ってくださいと言わんばかりだった。

顔が見えないので誰だかわからない。
「服装が違うから道重ではないな…」
誰だかわからずに一瞬イラっとしたが
考えてみれば相手が誰かがわかる必要のないことに気が付いた。
「知らない方が気が楽か…」
他人事のように独り言をつぶやきゆっくりと引き金を引く。
スコープ越しにその誰かが衝撃を受け出血し倒れるのがわかった。

ライフルはスコープ部分が取り外せたのでスコープだけ残し、
銃の方は捨てることにした。弾のなくなった銃は邪魔なだけだった。

72 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 10:59:07.40 0
■ 久住 phase ■
誰かがライフルで狙っているのが見えた。
その誰かは距離が遠い上に終始うつむいていたために
誰なのかまではわからなかったが、
銃声音とともにすぐに構えを解いて姿を隠すように見えなくなったから
その誰かが何かを撃ったのは確かだった。

ただ、今急いで誰かを確認する必要はないだろう。
というのも顔は見えなかったけれど服装ははっきり見えたから
次に会えば誰かはすぐにわかるはず。
今は何を撃ったのか、それがもし人ならば…。

狙った先にあると思われる方向を確認しておこうと思った。

73 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 11:09:23.81 0
■ 加護 phase ■
─どれくらい走っただろう。
息があがって苦しくなり座り込んだところで
だんだんと何があったのか考えることができるようになってきた。

「矢口さんとごっちんが死んだ。」
口に出してしまうと改めてその意味の重さを感じる。
矢口さんとごっちんという2人の関係深い先輩が殺されたんだ。

「あ、そういえば愛ちゃん…」
必死になって逃げたために、相棒を置いてきたのを思い出した。
まだ腰抜かしたままなのかな、と思いながら今走ってきた道を戻ることにした。

74 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 11:38:52.57 0
■ 紺野 phase ■
新たな隠れ場所を探して移動しているとこれはと思う洞窟があった。
隠れ場所として使えるだろうかと踏み込むとそこにはすでに先客がいた。

向こうの方が先に私の方が見つけたのかもしれない。
私は脇差しをその相手に向けたが、相手はすでにナイフを私の方に向けていた。
「…石黒さんだ。」
相手の名が心に浮かぶ。

同じグループのメンバーといいつつも今までに接点はなく
私の彼女に対する印象はヤンキーという一言につきる。
この状況で信用できる相手ではなかった。

彼女も血まみれの私を信用する気はないようで
一言も発することなくナイフを構えたまま私を見ている。

私の脇差しの方が間合いは広い。先手が取れれば私は勝てるはずだ…、
そう自分に言い聞かせながら私は間合いを詰めた。
彼女は間合いを詰めてこなかったがまた下がりもしなかった。

75 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 11:41:23.85 0
■ 加護 phase ■
小屋が見えてきたところで人が倒れているのが見えた。
さっきまではなかったのに。
「あの服はさっき…」
だんだんと近づくに従ってその人が誰かがわかってきて恐ろしくなってきた。
その姿が愛ちゃんだと確信したと同時に、また頭が真っ白になってしまった。

前とまったく同じように走って逃げた。

76 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 11:55:11.72 0
■ 紺野 phase ■
じりじりと間合いは詰まる。
突けば彼女の身体に刺さる距離で私が先に刺す、
そう思っていた私の予想を相手は裏切った。

彼女は私の持つ脇差しの刃をナイフで叩き上げた。
スローモーションの映像のようにゆっくりと時が流れた。
私の脇差しが浮きあがる。
同時に彼女は私に体当たりをするようにナイフを向け、私の腹部に身体ごとナイフを刺した。
私は彼女に押され尻餅をつくように後ろに倒れ、彼女もそのまま私の方に倒れ込んだ。

おそらくナイフを回したのだろう、腹の中が引っ掻き回されたように
痛みはさらに私の中を駆け巡った。
腹の痛みに彼女を突き飛ばそうとした私の左手にはまだ脇差しがあった。
私は左手に持っていた脇差しを振り下ろし彼女の腕に突き刺さった。

その後は痛いのと苦しいのでもう何も考えられなかった。
ただ自分はこれで死ぬ、それだけは感じた。

77 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 12:12:26.18 0
■ 福田 phase ■
首輪を手に入れた後すぐに小屋から離れた。
さすがに死体を切り刻むような真似をしているところは見つかりたくはなかったから。

手に入れた血にまみれた首輪を軽く海水で洗い、
近くにあった手頃な岩を首輪に向かって振り下ろした。
なかなかそう簡単に割れなかったけど十数回叩いたところでようやく割れた。
直感的に爆発はしないと踏んでいたがそれでも多少の怖さがあったために
なかなか思い切って叩けず時間がかかった。

予想通り割れた首輪には火薬らしき物は入ってなかったし爆発することもなかった。
一目で電池や盗聴器などの精密機器が入っていることがわかる。

78 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 12:18:20.34 0
ばらばらになった首輪とその中身を細かく調べていくと
やがてあるものに目についた。小さい尖った針が入っている。
改めて割れた首輪のパーツを組み合わせてよく見ると
金属部分の首輪の内側にはその針が飛び出すような小さい穴が開いてある。

これだけで人が殺せるとは思えないけど…。
それともこれは毒が入ってるのか?

…まぁなんとなく仕組みはわかった気がする。
封じる方法としては首輪の内側に針が出ないように
薄い鉄板でも巻けば対応はできるだろう。

ただ首輪を外さないことには
すぐに殺されることがなくなるというだけで
そんなに状況が改善されたわけでもない。

今やったことはおそらく主催者側にはばれただろうし。
ここからは時間の勝負になるだろう。

79 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 12:33:33.33 0
■ 藤本 phase ■
麻琴と歩いていると加護ちゃんの姿が見えた。
バトルロワイヤルという文言と何度か鳴り響いている銃声音を考えると
誰彼かまわず信用することはできなかった。
相手の出方次第というところだが、ある意味その点で麻琴は適任だった。

私は麻琴を肘で突付いた。
「麻琴…」
加護ちゃんがいることを伝え、暗に麻琴に話かけるように促すと、
麻琴は何の疑いももたずに加護ちゃんに駆け寄った。

しばらく様子を見ていたが特に害を与えてくるような様子がなかったので
私も話かけることにした。
「加護ちゃん、落ち込んでる?どうしたの?」
「うん?いや何もないよ。」
「ほんとにー?なんか顔色悪いよ。」
「大丈夫、ほら、元気元気。」
加護ちゃんからはいつもとは違う返ってきた明るい応えとは異なり
なんとなく陰気な感じがした。

80 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 12:48:15.47 0
私は最初、自分の荷物に拳銃があったために
全員が銃を持っているのかと思ったのだけど、
麻琴の武器が十徳ナイフということだったので
人それぞれ武器が違うということがわかった。

加護ちゃんと合流した後、
この状況だとまずバトルロワイヤルの会話になるのが当然なのだが
加護ちゃんは何を話しかけても生返事が多かった。
どうも心ここにあらず、って感じだ。

加護ちゃんの武器も確認しておきたかったのだけれど
どこか抜けてて裏のない麻琴に比べると、
素直な感情をあまり表に出さない加護ちゃんにはなかなか切り出しづらかった。
加護ちゃんを信じにくい状況ばかりが揃ってしまっているのだが、
かといって信じていない素振りは見せないようにしたかった。

会話の流れでうまく聞き出せないかな、と思っていると麻琴が言った。
「あ、そうだ、武器ってなんですか?」
あまりの空気の読めてない質問に、
「おい、麻琴!」と思わず言いそうになってしまった。

81 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 13:00:41.53 0
幸い加護ちゃんは麻琴が聞いたことに不信感を感じたりはしなかったようだった。
「うん…これが入ってた。」
加護ちゃんが軽く両手を交差すると
まるで手品のようにいきなり右手にはナイフのような物が現れていた。

一見するとナイフのようだが見慣れない形で、なんとなく矢印のような形をしていた。
「なにこれ?」
私は麻琴の手に渡ったその武器を見ながら聞いた。
「なんかね、昔の忍者が使ってた武器でくない(苦無)って言うんだって。」
「へぇー。」
私と麻琴の言葉がハモった。

ごそごそと加護ちゃんはバッグの中から武器の説明書を取り出して私たちに見せてくれた。
説明書には「手に握って格闘の武器とする他、手裏剣のように投げる事も出来る。
この他にスコップのようにして穴を掘ったり、石垣などに登る時の登器として使える。」とあった。

82 :.名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 13:12:11.31 0
「あれ?この下の部分は?」
説明書は文章は切れていないが、途中から下の方が破れていた。
「紙を使う用があったから破って使ったの。何も書いてなかったよ。」
何のために?と一瞬言おうかと思ったが紙を使う理由と言われれば、
あまり聞くべきではない理由を一つ思いついたので聞くのはやめておいた。

「それにしてもこんな武器があるんだね。」
私はそう言いながら加護ちゃんにくないを返した。

加護ちゃんは服の左手の腕を軽く捲り手首あたりにあるリストバンドのような物に苦無を収めた。
私はその様子を見て手品のように武器が現れた理由に納得した。
そうかあそこからすぐに取り出せるようになってるんだ。
でもすぐに取り出せるってのはちょっと怖いかも…。

ただ何の躊躇もなく武器を私たちに手渡した姿を見て
私の中の不安感は少し和らいだ。

83 :名無し募集中。。。:2007/01/11(木) 13:14:24.30 O
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